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溺れる愛

第5章 階段





『…っ、よ、くない…っ』


苦しそうに歪んだ表情で否定する芽依の姿は
今までの抵抗とはまた少し違ったものがある。


那津はそれもお見通しで、そんな芽依の言葉は肯定以外の何者でもなかった。


「でも、これがいいんだろ?」


また強く吸われて



『んぁっ…!』


こうして反応してしまう自分が信じられなくて。


那津の指が内腿を焦らす様に擽る度に、またそこからも違った感覚が襲ってきて
芽依は混乱と恐怖と少しの期待に戸惑っていた。


(嫌なの、本当に嫌なの…なのに…)


少しの期待。


信じたくなくて。


ただただ必死に一刻も早い解放を心の中で求め続けた。


その時、那津の遊んでいた指がそっと敏感な部分に触れ
芽依は思わず一際身体を震わせて悶えた。


『やぁっ、な…に…!』


そして那津は、その反応を一つ一つ確かめるように
探るように芽依の敏感な部分に下着の上から優しく触れ続けていた。



(また全然違う…!何これ、やだ!怖い…!)


ギュッと脚に力が入るも、那津の脚で阻止されて
脚を閉じることが出来ない。


「なぁ」


『…なに…っぁ…』



「すげぇ濡れてる」



(─────!!!)




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