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忘れた頃に…

第31章 酔っぱらい



このまま酔った振りをしておこうと決めて、手をつないだままゆっくり歩いた。

『ともちゃんの手、冷たくて気持ちいい!』

前を歩く2人に聞かれるのではないかと、ヒヤヒヤしながら顔をあげると、真琴とあっくんがいない。

「あれ?2人は?
そんなにゆっくり歩いてたっけ?」

そう訊ねてみると、

『ほんとだ!はぐれちゃったね!(笑)』

「電話してみる!」

手を離そうとしたが、しっかりと握られた手は中々離れない。

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