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忘れた頃に…

第31章 酔っぱらい



彼の右手が、私の左手をしっかり握っている。

『大丈夫?相当酔ってるみたいだね。
真っ直ぐ歩けてないよ!』

そんな事ない!

”どさくさに紛れて、手繋いでんじゃねぇよ!”

『仕方ないだろ!真っ直ぐ歩けてないんだぜ!』

だから、そんな事ない!

恥ずかしくて顔が上げられない。

でも、手を離す事はしなかった。

離したくなかっただけ…

『お前らも手繋げば?
今日は罰ゲームじゃないけど!(笑)』

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