テキストサイズ

忘れた頃に…

第33章 本当は…



『…そうだね…』

何となく沈んだ彼の声に胸が痛む。

それも、単なる気のせいだと言い聞かせて電話を切った。

本当は…彼からの誘いが嬉しかった。

「いつにする?」

すぐにでも次の約束をしたかった。

本当は…2人だけが良かった。

そんな事、誰にも言えない。

言ってはいけない。

でも、本当は…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ