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忘れた頃に…

第42章 寄り道



『お散歩しますか?(笑)』

そう言って歩き出した彼の右側へ回り、初めて私から手を繋いだ。

『!』

驚きながらも笑顔でこちらを見る彼に、

「ちょっと充電。
あのね…私ね…夕べ、ちょっとだけ嫌なことがあったの。」

と、話始めた。

一瞬にして彼の笑顔が消えた。

『ともちゃん…』

離そうとした彼の手をしっかりと握り、彼の目を見た。

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