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忘れた頃に…

第42章 寄り道



「マッチョが考えてる事とは違うと思う…
もっとずっと小さい事。」

『小さい事?』

言い終わる前に、抱き締められた。

ゆっくり、彼の背中に手をまわす。

「あのね…真理ちゃんがね…」

思い出しただけで、泣きそうになる。

「”眠くなっちゃった”って言って、マッチョのベッドに横になったでしょ?」

『うん…』

「ちょっと…ほんとは…凄く嫌だったの…」

涙が溢れた。

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