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忘れた頃に…

第51章 私、悪くないもん…



『そう言うことなら…』

彼との電話を切って、着信の履歴を確認してみる。

僅かの時間の中で、真琴から6回、あっくんから3回の着信があった。

かけ直そうとは思ったけれど、何となく引っ掛かる。

彼女は、私が電話に出ないことを、怒っているからだと思っている。

そして、自分以外の人からの電話には出るのかどうか試したのだ。

あっくんやマッチョまで使って、私を試したのだ。

治まりかけていたイライラが、込み上げてくるのを感じ、携帯電話を置いた。

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