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新章イケメン大奥〜逆ハーレムの世界

第11章 緒形の診察室〜午前編〜

さて、次は…


「日向様…?どこかお加減でも…」


「いや…驚かせてすまない。
体調はすこぶる良い…
今日は別の要件で参った。
悩みがあるから相談に乗ってほしい。
家光、いや瑠璃という娘について…」


おやおや
日向様の御心も掴まれたのですか…
全く瑠璃さんには敵いませんね…


「緒形…俺は瑠璃という娘に
どうやら恋をしているようだ…///
あの娘と話していると
時間を忘れてしまう。
とにかく愛しいと思うのだ。
ただ最近耳に挟んだのだが…
春日に夜伽をさせられている
というのは本当か?」


夜伽だけではなく…さらに
春日局様ご自身のお手付きということは
お知らせしない方が良さそうですね…


緒形はわずかにうなずいた。


「なんということだ!
あのような初心な娘に
無理強いをするとは…!」


「いえ、必ずしも
無理強いというわけでは…」


「無理強い以外に何がある!
おなごがそのようなことを
望むわけがない!
俺には…何かしてやれないのか…」


「日向様…あまり興奮されると
御身体に触りますので…
そうですね…日向様のお立場でしたら
日向様にしかできないことが
何かあるかもしれませんが…」


「俺の立場でしかできないことか…
俺も考えてみよう。」


何が瑠璃さんの本当の幸せなのか…
悩ましいですね。
私としたことが全ての方には
処方箋をお渡しできませんでした…
午後の診察で瑠璃さんとお話するのが
楽しみになってきましたね。


緒形は診察の準備を始めたのだった。

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