テキストサイズ

新章イケメン大奥〜逆ハーレムの世界

第6章 麻兎

実は、
ここに来る前に麻兎が行っていたのは
火影や麻兎が育った
忍びの村の近くだった。
春日局に、火影の近況を
調べて来るように頼まれたからだ。

火影は…
普通の人間なら直視できないような
過酷な荒業を繰り返し行っていた。

火影のことは良く知っている。
限界まで自分を高めたいとか
余程吹っ切りたいことがあるとか…
いろいろ理由は考えられた。

でもこの時期に瑠璃の護衛を
放棄してまで荒業を行うとは…
火影らしくない。
あいつの正義感は人一倍強いんだ。

俺は火影には声を掛けずに
その場を立ち去った。


ゆらゆらと瞬く瞳で
俺の返事を待つ瑠璃の表情…

もしかして
火影と瑠璃の間に何かあったのか?

瑠璃の相手が火影なら…話は別だ。
火影は大奥の人間じゃない。
夜伽なんかじゃない…
人のことは言えないが
上様と護衛の関係でそんなことになる
のはよっぽどのことだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ