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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第3章 初夜。

「おい、美奈。良い加減にしとけ。お前って、そんなにアルコールに強い方じゃなかっただろう」
「ふん、何よ、偉そうに」
 美奈恵は呂律(ろれつ)が怪しくなった舌足らずな口調で、剛史を上目遣いに見る。
「ねえ、私のお父さんとお母さんは何で私を棄てていったんだと思う?」
 唐突に言い出した美奈恵を剛史はハッとしたように見つめた。

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