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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第3章 初夜。

「うん、そうだね。何か元気が出てきたよ、剛ちゃん」
「まったく、お前が俺を剛ちゃんと呼ぶときは必ずろくなことにならないと昔から相場が決まってるけどな」
 剛史はまじまじと美奈恵を見つめた。眼許をほんのりと紅く染め、唇まで熟れた果実のように紅い。白い頬が桜色に上気している美奈恵は怖ろしいほど色香を漂わせている。
「お前を酔わせると怖ろしく人格が変わるのと、罪なほど色っぽくなるのか。長い付き合いだが、これは知らなかったな」

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