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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第3章 初夜。

「そうか、お前が良いと思うんなら、俺もそいつに似てても別に良いよ」
 極めて意味深な科白を口にした剛史だったが、すっかり出来上がっている美奈恵にはてんで通じていない。
 剛史は苦笑し、美奈恵をそっと引き寄せた。
「酔っぱらって理性をなくした女の弱みを利用するのは俺のモットーには反するけど」
 静かに美奈恵の唇に自らの唇を重ねた。美奈恵が抵抗しないのを良いことに、舌を差し入れようとしたその時、突如として彼女が手のひらで口を押さえた。

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