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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第3章 初夜。

「うっ」
 慌てて走り出したので、剛史は愕いた。
「どうした、美奈」
「き、気分が悪い」
「えー」
 一瞬、嘘だろと思うが、これはどうやら逃れがたい現実のようだ。こういうときは長年のホスト経験が役立つ。飲み過ぎて、やたらと浮かれまくる客もいれば、気分の悪くなった客も過去にはたくさんいた。
 その度にホストは優しく、あくまでも紳士的に客の介抱をしなければならない。

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