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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 谷山君はそう言って帰ってしまった。他の子たちも皆、それぞれ顔を見合わせて
―ごめんね、美奈ちゃん。私も用事を思い出したから、帰る。
 女の子たちも男の子も皆がそそくさと帰ってしまい、誰もいなくなった。
―良いもん、皆、帰りたければ帰れば良いよ。私は竹井君一人がいてくれれば良いんだから!
 逃げるように谷山君の後を追う仲閒たちに、美奈恵は悔し紛れに言った。

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