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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

―ごめんな、美奈。俺のせいで折角のお前の誕生日が台無しになって。
 背後から剛史が心底申し訳なさそうに言うと―。美奈恵は小さな肩を震わせて泣いていた。
―本当にごめん。俺のせいだよな。俺、今からでも谷山を呼び戻してくるよ。俺がいなくなれば、あいつが戻ってくるだろうし、他の連中もきっとまた来るよ。
 谷山君は身体も大きくて学年でも目立つ存在だ。どの子も谷山君に遠慮して、帰ってしまったのは判っている。

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