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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

「俺はもうホストじゃないよ」
「それは判ってるけど! とにかく私には止めて欲しいの」
 美奈恵がまだ頬を紅くしたまま口早に言ったまさにその時、女坂の上方から二人の小学生がゆっくりと降りてくるのが見えた。あの制服は間違いなく附小の児童だ。この辺りは普段、殆ど小学生が通ることはないのに、珍しい。
 小学校二、三年生くらいだろうか。まだピカピカ光るランドセルを背負っているのは男の子と女の子だった。

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