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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 美奈恵が声を上げているのも耳に入らないようで、剛史は唐突に言った。
「何か買ってやる」
「良いよ」
 美奈恵は真顔で首を振った。
「これは契約で、私の方から頼んだことなんだから、剛史に不必要なお金を使わせたくないし」
「良いから」
「でも」
 しばらく押し問答した末、ついに剛史が焦れたように言った。

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