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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

「ねえ、声かけてみる?」
「サインとかして貰えるかな」
「一緒に写メ撮って貰おうよ」
 そんな好き勝手な会話をよそに剛史は美奈恵を引っ張って店の奥に行く。
「何でも欲しいものがあれば言って良いんだぞ」
 美奈恵は視線を巡らせた。奥の棚の一角は京都限定のご当地キティちゃんの根付けやポールペン、ハンカチなどが占めている。その隣は小さな箱が並んでいた。中には手のひらに載るくらいの小さなピアノ型のものもある。

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