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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

 丸いガラステーブルの上には意外にご馳走が並んでいる。こんがりとほどよく灼けたマルガリータピザは予め適当な大きさにカットされて大皿に盛られているし、キレイにカットされたキュウリや人参、アボガドは大きなグラスにきちんと納まっている。
 サワークリームやクリームチーズが塗られたリッツには見た目も鮮やかなキャビアとミントの葉が添えられていた。その脇に繊細なワイングラスには深紅の薔薇を思わせる深いロゼワインが揺れている。よく冷えているのかグラスには水滴が浮いていた。

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