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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「うん、俺は別に構わないよ」
「じゃあ、お先に」
 美奈恵は立ち上がった―はずだった。身体がよろけてフラリと傾ぐ。危ないと思ったその瞬間、彼女の身体は逞しい腕に抱き止められていた。
「本当にお前って、危なかしくて見てられねえや」
 ふわりと身体が持ち上げられ、抱き上げられた。
「仕方のないヤツだな」

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