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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

 我が幼なじみながら、美奈恵は眼前の剛史の艶姿に見惚れた。そっと剛史の整った横顔を盗み見ながら野菜スティックに手を伸ばそうして、思わずふらついてしまった。
 情けないことに、どうもまた酔ってしまったらしい。
「ごめん、剛史。私、早々と酔っちゃったみたい。先に寝ませて貰って良いかしら」
 我ながら舌がうまく回っていないのを自覚しつつ訊ねると、剛史が惚れ惚れするような笑みを浮かべた。

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