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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「剛史、私、いやだから。こんなことしたくないよ。止めてよ」
 美奈恵は驚愕し、暴れた。信じられない、剛史がこんなことをするなんて。
 でも、剛史は惛い眼をして美奈恵を見つめ返すだけだ。何だか怖い。いつもの剛史じゃないみたい。眼は氷のように冷めているのに、その奥に熱に浮かされた危うい烈しさを宿している。
「悪いが、今夜はお前の頼みは聞いてやれない。ずっとこの日を待ってたんだ。頼むから大人しくして俺を受け容れてくれ」

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