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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

 美奈恵が最後の一滴を飲み終えると同時に、身体がふわりと浮いた。思わず悲鳴を上げた美奈恵は茫然として自分を抱き上げている男を見つめる。
「さて、そろそろやるか?」
「えー、またなの?」
 正直、かなり呆れ気味である。
 しかし、剛史は美奈恵に考える暇さえ与えなかった。美奈恵をベッドに転がすとすぐに上から覆い被さってきて、待ちかねたように口づけの雨を降らせてくる。

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