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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「いやよ。側に行ったら、何をされるか判らないもの」
 冷蔵庫の前で立ったまま缶コーヒーを飲んだ。全裸で立ったままというのは何とも体裁が悪いけれど、この際、仕方ない。
「美味しい」
 冷たいコーヒーが咽を潤してくれる。咽がどれくらい渇いていたかが判るというものだ。この時点でワインの酔いはすっかり醒めていた。

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