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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

 剛史が判らないというように首を振った。
「何で今になって、そんなことを言う? 俺が好きでもない女に無理強いしてまで、こんなことをする男だと思ってるのか?」
 美奈恵は潤んだ瞳で彼を見上げた。
「ごめんなさい。夢のようだから、今でも信じられないのよ」
 夢のように幸せだから。繰り返した美奈恵を剛史は燃えるような眼で見た。
「ということは、お前も俺を?」
 美奈恵が笑った。

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