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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「昨日の夜、お前は俺に言った。幸せだと。あれもすべては嘘だったのか、俺に抱かれたのも契約結婚を無事に完了させるためだったっていうのか?」
―そんなはずがないじゃない。
 そう叫びたい。今すぐに剛史の胸に飛び込んで思いきり泣きたい。
「そうよ、あなたの言うとおりだわ。私はあなたを利用したの。契約結婚が上手くいかなかったら、祖母の財産を貰い損ねるから、あなたとも寝たわ」

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