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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

 剛史が近づいてくる。
 美奈恵は悲鳴のような声で叫んだ。
「来ないで」
 顔を覗き込まれたら、真実は呆気なく露見してしまうだろう。
「美奈、俺の顔を見ろ」
 だが、力では敵わないことは判っている。剛史は美奈恵の身体をあっさりと向きを変えさせ自分の方に向かせた。

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