テキストサイズ

レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第1章 始まりはまるで最悪のドラマのように

 美奈恵は少し右上がりのクセのある自分の筆跡を眺めた。が、数ページに渡る自慢の〝財産〟にも、今回の契約結婚にひと役買ってくれそうな男の名前はまるでなかった。
 と、美奈恵はポンと手を打った。
「こんなところにあるわけがないわね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ