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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第1章 始まりはまるで最悪のドラマのように

「剛史(たけし)ってば、今、何時だと思ってるのよ? まさかまだ布団被って寝てるんじゃないでしょうね」
 きびきびとした調子で話しかけると、向こう側で間の抜けた大きな欠伸が聞こえた。
「やっぱり、寝てたのね。堅気の人間は皆、起きて働いている時間よ」
 遠慮なく言ってやると、剛史が苦笑いする気配が伝わってくる。

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