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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第1章 始まりはまるで最悪のドラマのように

「え?」
 美奈恵は剛史の科白の意味を掴みかねた。
―それってさ、俺のこと、美奈が好きでも何でもないから、頼めるんだよな。
 それで漸く意味が判り、美奈恵は頷いた。
「もちろんよ、安心して。私が凪ちゃんみたいに契約切れた後もしつこく迫ったりストーカーになったりすることはないから」
―もし、俺が逆に美奈を追いかけ回したら、どうする?
 そのひと言に、美奈恵は笑った。

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