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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第1章 始まりはまるで最悪のドラマのように

「だから、何とかしてよ。要するに婚姻届けを提出するだけで良いの。式をこっちで簡素に挙げて、京都に新婚旅行に行って、こっちに帰ってくるまで、しめて四日間、夫婦のふりしてくれたら良いんだって。それだけで、約束の報酬が手に入るのよ」
―報酬なんて、どうでも良いけどさ。
 ふいに剛史の声が聞き取れないほど低くなった。
―普通、好きな男にはそんな頼みって、できないよな。

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