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俺はここだよ

第14章 一方、リーダーと

俺から飲みかけのグラスを取り上げ、テーブルに置いた。


「まだ飲んでる・・・わぁっ!!」


俺を抱き上げ、ベットに向かった。


「ちょっ、ちょっと待った!
何か食べるんじゃなかったの?」

「食べるって、翔ちゃんの事に決まってるでしょ!
酔ったら、食べられなくなるでしょ♪」


そっとベットに寝かされた。


「翔ちゃん・・・」


ゆっくりとリーダーの唇が近付いてくる。


「ちょっと待ってリー、智」

「どうしたの、翔ちゃん」


優しく髪を撫でる。


「心の準備が、出来てないから・・・」

「準備って、初めてでもないのに?
まいっか!その準備の間、抱き締めさせてね」


ギュッと抱き締められた。

俺はまた、心の中で呟いた。


「俺は櫻井翔なんだ。俺は櫻井翔、櫻井翔、櫻井・・・」


意識が飛んだ。

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