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俺はここだよ

第22章 疑い・・・

「おはよう!!」


いつものように、挨拶をする。
俺は思わずニノの顔を見た。
俺と目が合うと、ニコッと微笑んだ。
俺の目には、ニノが小悪魔にしか見えない。

今日の俺達4人は、微妙な距離感がある。
俺の事を翔君だと、あらためて信じてくれたまーだけど、俺の顔をした翔君の所へは、行こうとはしない。

リーダーも何だろう、距離感がある。
近くに行こうか、どうしようか・・・
そんな感じで、俺の方をチラチラ見ている。


「智君、どうしたの?」

「いや・・・別に・・・」


俺から近付いた。
何かを気にしているようで目をやると、ニノがじっと見ていた。

リーダーは目を伏せた。


・・・はっ!!


「智、ニノと何かあったの?」


小さい声でたずねた。


「うっ、うぅん・・・何も無いよ・・・」


明らかに動揺している。
ちょうどその時、届いたメールを確認しようと携帯を手にしたリーダー。
顔色が変わった。

振り返ると、ニノが小悪魔的笑みを浮かべていた。


ニノ、あいつ何をしたんだ・・・

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