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俺はここだよ

第25章 お・ま・け

「あっ、そうか・・・
翔ちゃん、もう大丈夫なんですか?」

「うん・・・ちょっと、いいかな・・・」

「どうぞ、入って・・・」


部屋に入り、ソファに座った。


「リーダーと一緒じゃないんですね」

「明日のために、ゆっくりしてねってね」

「そうですか・・・
ところで、どうしたんですか?」

「今日はありがとう。
迷惑かけて、すまなかったな」

「迷惑なんて、思ってませんよ。
翔ちゃんが無事なら、それだけでいいです」


ニコッと微笑み、俺を見つめる。
その笑顔に俺は、また不覚にもドキッとしてしまい、目をそらしてしまった。


「いやっ、あの・・・お前さぁ・・・
病院を出るとき、何と言うか寂しそうな顔をしてたなって」

「俺、そんな顔してました?」

「うん・・・
あんな寂しそうな顔、見た事ないから・・・
俺、前にちょっとひどい事言っちゃってるからさ・・・何か気になって」

「・・・あぁ大丈夫、気にしてませんから。
気にしてくれてたなんて、嬉しいよ。
でも・・・」

「でも・・・何?」

「今日をきっかけに、翔ちゃんの事を、諦めなくちゃいけないと思うと、何だか寂しくなっちゃってね」

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