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俺はここだよ

第25章 お・ま・け

うつ向くニノ。


「ごめんね、ニノ。
俺の心は、智でいっぱいなんだ」

「わかってるよ。
でも翔ちゃんの事、好きでいるのはいいでしょ?」


小首を傾げ、微笑み俺を見る。
俺はまた、目をそらしてしまった。


「う・・・ん、い・・・いよ」

「もう無理に、翔ちゃんを抱こうなんてしないよ」


何故だろう、ニノの言葉が何だか残念に思えた。


「まぁ、あり得ないかも知れないけど、万が一、翔ちゃんが俺に抱いて欲しいって思ったら、喜んで翔ちゃんの事、抱くからね」


・・・えっ?!・・・何俺の心臓・・・
どうしてこんなにもドキドキしてるんだ?
どうして、どんどん体が熱くなってくの?


「まぁ・・・あり得ないと・・・思うけど、その・・・勝手が・・・よすぎるよね」

「全然、そんな事思わないよ。
むしろ嬉しいよ、俺は・・・んっ?」


どうしよう・・・
ドキドキが止まんないよ。
もう、部屋に戻ろう。


「じゃ、じゃあニノ、休んでるとこ悪かったな。
部屋・・・戻るよ。明日、頑張ろうな」


ソファから立ち上がった。

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