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俺はここだよ

第25章 お・ま・け

帰りの車の中、しばらく沈黙が続いた。


「リーダー・・・」

「あのさ、ニノ・・・」


同時に口を開いた。


「何ですか、リーダー」

「ニノ、本当・・・ごめんな。
成り行きとはいえ、その・・・そう言う事になったわけで・・・」

「そんなに気にしてくれたなんて・・・
俺こそごめんなさい。
でもリーダー、たまには俺とも遊んで下さいよ・・・ねっ!」


俺はリーダーの膝の上に、そっと左手を置いた。
そして下から少し覗き込むように、リーダーの顔を見た。
慌てて目をそらしたリーダー。


「もしリーダーが翔ちゃんと会えなくて、体の置き場に困った時は、いつでも俺・・・
相手してもらっていいよ」

「えっ・・・あっ・・・その・・・
そんな自分勝手な事・・・」

「自分勝手な事ないですよ。
むしろ俺は、それでもリーダーと会えるなら
嬉しいです」


膝の上に置いた手を、少し動かした。


「ねぇリーダー、今日休みでしょ?
早速、一緒に飲みませんか?」

「えっ・・・あぁ・・・
その・・・おいら眠いから寝るな。
悪い、着いたら起こしてね」

「わかりました。じゃあ夜ね」


う~ん、リーダーと約束しちゃった。

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