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「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

「この前の事は
 …忘れてもらえませんか?
 思い出したくないので」

「…そっか。

 本当に、大丈夫なのか?」

「…はい。」

大丈夫…にしなきゃ。

「何か力になれる事があったら
 いつでも言えよ。」

「ありがとうございます。」


このままじゃ  ダメだ。

着信拒否で逃げても
何の解決にもならない…。


「さて、鍋の回収に行くか。
 帰り、気をつけてな」

「はい。さようなら」

笑顔で別れを言い、私は調理室を出た。

廊下の窓から
園芸部の活動場所である中庭を覗く。
ヤマチャンとミッチが水かけをしてる。
リョウ君はいないなぁ。

二人に声をかけようとした
その時

メールの着信を知らせる振動音。
私はポケットから出して
確認した。



優司くん…

通話を拒否していても
メールの拒否はしていない。
読まなかっただけで…



ゴクリ



心臓の鼓動が早まる。

逃げちゃ…だめ。

私は何度か決定ボタンを押した。

……


『無視してんじゃねーよ
 今日は迎えに行く』


……

逃げちゃ   
だめ  

……



■□■ 第3章 おわり ■□■

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