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「再会」と呼べる「出会い」

第6章 気持ちの変化

いい加減、馴れてもいいはずだけど

「イチイチ真っ赤になって
 マジ可愛い」

フワリと優司くんが微笑む。

「…だって」

だって恥ずかしいんだもん…。

「もっかい」

「…ん  ふっ」


…『もう一回』では済まされず、
何度も、何度も重ねてくる。


デジャヴ


このままじゃ
前と同じになっちゃうよ



「優司くんっ
 我慢、してくれるんじゃないの?」

「そうだっけ?」

「ん っ…!!」


誤魔化したなっ…!



…付き合ってるカップルって
みんなこんな感じなのかな?

今度スミレちゃんに聞いてみよ…。


「やっぱしたい…
 こないだみたいにしないから」


「え」


恐怖がムクムクと起き上がってくる。

「ごめん 無理…」



「そっか…」

優司くんが悲しそうに俯く。

…なんだか少し申し訳ないような。

…けど



私は振り切るように、
ご飯の支度に取りかかった。


「少し、頭冷やしてくるわ」


優司くんはそう言って
この場を去った。

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