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「再会」と呼べる「出会い」

第7章 転校生?

廊下に出ても、みんなの話題は
殆どが彼だった。

「マジ超ヤバイって…!!」

「カッコいいっていうか
 かわいい系?!」

「彼女いないって言ってた!」

「えっ!ウソっ!!」


…なんて言うか

みんな浮いてるなぁ。

そんなに凄いの? その人。


職員室の前が凄い人だかり。
芸能人でも来てるんですか?って位。

…人混みって苦手なんだよな。

「おはよ、お前も見に来たんだ」

「りょーくん!
 おはよ  …付き合いで…」

リョウくんが人混みの間を割って現れた。

「ミカ、会いたい?」

「何々っ!会わせてくれるの?
 香田、生徒会長だもんね!
 権限使っちゃってよ!」

私の代わりにエミが食いつく。

「んな権限、ねーよ」

リョウくんはそう言うと、
職員室に入っていった。

え 今、会いたいなら会わせてやる
みたいな感じで言ったよね?



「あーんっ!
 全っ然見えない!!
 
 ちょっと通してっ!」

エミはその後ろから、
強引に道を作っていく。

私も腕を引っ張られ、
最前列に出てきてしまった。


開いた職員室の戸


「…きゃ」

エミの声に色が付く。

「 …」





「俺、すっかり見世物ね」

顔を出したのは見慣れた先生じゃない。




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