テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第7章 転校生?

「カラコンでも入れてるんじゃないの?
 なんかジャラジャラ付けてたし、
 有り得るでしょ?」

ヤマチャンが言った。

「そうかな」

カラコン?

光の加減でそう見えただけ?

「今付けてる子多いよね。
 確かエミちゃんも。
 黒目が大きくなってたよね。」

「やっぱりアレ、そうだよね
 メイクだけじゃないと思ってたんだ」

…そっか カラコンか。
見た目ヴィジュアル系だったし
そうなのかもね。



「オッス!!
 なぁ、こっちに次朗君来なかった?」

「リョウ君!
 うん、来たよ
 エミと行っちゃったけど」

リョウ君が慌てた感じで顔を出した。

え 知り合いなの?


「まっじかよ!あちゃ~」

リョウ君が頭を抱えた。

「香田君、なんか問題あるの?」

「…ぁあ いや
 飯誘いに来ただけ
 悪かったな、邪魔して」

リョウ君はそう言うと行ってしまった。


へぇ ご飯誘いに?
生徒会長だから?
…じゃないよね。

やっぱり、知り合いなのかな…。
後で聞いてみよ…。


「なんか騒がしくなったね」

「香田君、知り合いなのかな?
 ミカティは知ってたの?」

「知らないよー!
 …本当、困る」

部員が増えるのは喜ぶべき事なのに
あの人の場合、そうはいかない。
隠土先生効果で希望者が
殺到するとは思ってたけど
…この人まで入ったんじゃ

机の上に置いた『入部届』

“隠土次朗 料理部”


…達筆だし。

昔、書道を教えていた
今は亡きお祖父ちゃんの字を思い出す。
なんかそれに似てる。



…料理部、暫くは騒がしくなるな。
スミレちゃんに相談しよ…





ストーリーメニュー

TOPTOPへ