「再会」と呼べる「出会い」
第7章 転校生?
調理室にはまだ誰も来ていなかった。
買い出しする物のリストを確認する。
殆ど調味料だけど。
「…お団子の粉も買っちゃお
あと小豆」
リストに書き足して行く。
「佐伯 大丈夫か?」
隠土先生が準備室のドアから入って来た。
「はい…すみませんでした。」
「次朗、一緒じゃないんだ」
「廊下にいると思いますよ
なんかもう、友達出来たみたいで」
エミが友達と言えるかどうかは
なんかもはやどうでもいい。
「そっか… これ、今日のリスト?」
「はい。
みんなが来てから
追加する物もありますけど」
「小豆か…これうちにあるから
良かったらそれ使えよ。
去年豊作で、有り余ってるから。
団子以外に赤飯炊いてもいいし。」
「隠土先生、畑あるんですか?」
「家の裏で少し。
一人暮らしに間に合う位は
収穫出来てるよ」
「先生、一人暮らしなんですか?」
「あぁ。両親がしばらく海外に
行ってるから。」
…へぇ
隠土先生だったら
一人暮らしでもキチンとしてそう。
畑もやってるんだ。
だから花粉症に詳しいの??
「お疲れ様ーっ!」
そうこうしている内に
部員のみんなが次々入ってきた。