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さっき付き合う事になった
ばっかりなのにっ…！！

やだやだ…

蒸気した頬に自然に手がいく。

「あ？もしかして　ミカ
　なんか想像した？」

ニヤ　と顔を覗き込まれる。

「え！違っ…！！」

…違うくない…

私は後ずさりし、
優司くんから距離をとった。

「ハハ…　警戒すんなよ
　なんもしねーって、ホント
　俺ら　ついさっき
　付き合い始めたばっかじゃん。
　いくら俺でもそこまで
　がっつかねーよ」

あー…馬鹿な想像した
自分が恥ずかしすぎるよーっ！！

「ハハ…」

もう、笑うしかない。


「帰りはちゃんと送るからさ。
　頼むよ。
　うち、両親共仕事が忙しくてさ
　いつも外食とか、弁当ばっかで
　…家庭料理に餓えてるっつーか…
　料理部の差し入れは
　正直毎回楽しみだった。
　けど進学したらそれも無くなるし…」

寂しげな表情

いつでも明るい印象しかなかったけど

そっか　…そういう面もあるんだ。

私は　一人きりの食卓を思うと
切ない気持ちになった。