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「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験

「あの時胃袋をつかまれてさぁ
 それからなんだよ。
 部活に差し入れに来た時とか
 廊下ですれ違った時とか
 目で追ってた。」


ルリ先輩の事を思って
やったことが
バッチリ裏目に出ちゃったんだ

あー…

…ルリ先輩ホントにすみません…

「また作ってよ
 あれ、すげーうまかった!」

「あー…うん…」

「てか俺、腹減ったかも。
 さっきは途中で抜けて来たから
 殆ど食えなかったし」

「あ ごめんなさい…
 私が呼び出しちゃったから」

「気にすんなって
 俺も会いたかったし」

その笑い方…やめて~…

「うち、今日両親の帰り遅いからさ
 晩飯はどっかで食って来いって
 言われてたんだけど…」



「早速、手料理ご馳走してよ
 材料代は出すから」

ん ?
それってあれですか…
優司先輩のお宅に来い、と?

いやいやいやいや……
展開早過ぎだよっ…!!!

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