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「再会」と呼べる「出会い」

第9章 温もりバス

学校近くのバス停で、
私はぼんやりと
走り去るバスを眺めていた。

一足遅かった。

乗るはずだったバスは
どんどん遠ざかっていく。

次は一時間後。

戻る?
帰るって言って出てきて

私ってばダサすぎ…。



…それに

次朗くんと顔合わせたくない。




今日初めて会ったのに
彼氏がいるって分かった途端
嫌われちゃったみたいだし

なのに キスするし…。

唇には、まだあのひんやりとした
感触が残っている。


意味が分からない
訳が分からない

もう私の頭の中はぐちゃぐちゃだ。

明日からの部活 憂鬱になってきた…。



「…はぁ」





「溜め息つくと幸せ逃げるよ」


…!!!

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