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「再会」と呼べる「出会い」

第9章 温もりバス

「駄目っ!!!
 だって私

 …彼氏いるから…」

「俺にはそんなの、関係ないよ。」

ニタリ…
次朗君が目を細める。




冷たくて柔らかな感触が
唇に触れる。







… … …





「いこっか。
 すぐ近くに
 知り合いがやってる店があるんだ。
 何か奢るよ」

「…」



思考が停止した私は
そのまま
笑顔の次朗くんに手を引かれ、
付いて行く形になった。


私の手を包む次朗君の手は
温もりを感じるどころか、
寧ろ冷たい。

けどなんでかな

この手が凄く 懐かしくて




このまま離さないで欲しい
とさえ思ってしまう。

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