「再会」と呼べる「出会い」
第9章 温もりバス
「うん。
っていうか、おかしいって何よ。
そっちの方が変だよ。」
まるで次朗君が
私の運命の相手みたいな言い方…。
「…そっか」
「リョウ君、変だよ」
「…だよな、さて」
じゃあな、そろそろ行くよ。
お前、本当に気をつけろよ。
これから会う予定とか、あるのか?」
「週末まで、サッカー部の
遠征でいないから」
「じゃ帰って来たらって感じだな。
何か連絡あったらすぐ俺に言えな。」
「…え」
「心配してるっつったろ?
聞いた限りじゃ別れるのは
簡単じゃなさそうだしな。」
「…でも
こういうのって
私自身がきちんとすべき事で…」
…とは言え、自信はない。
ハッキリ言っても
どうにもならなかったし。
なんて言うか
一度捕まったらもう手遅れ
みたいなそんな感じ。
「自分じゃ
どうにも出来なかったんだろ?
一度でも強く別れたいって
思っちまったんなら
それが全てだろ。
頼れよ、俺はそうして欲しい。」
「うん… 実は
さっき電話で
今夜会えないかって言われて
…断ったんだけど…」
「あの先輩の事だからな…
来るかもな」
私が無理矢理押し切っちゃって
優司くんが了承した声を
聞いたわけじゃないのだ。
リョウ君が言うように
優司くんのことだから…
多分来る
「分かった
なんとかしといてやるよ」
「え」
「お前は何も心配するな」
え いやいやいや…
そういうわけにはいかないよ。
「代わりに、話つける。」
リョウ君の目は真剣で
きっと上手く言ってくれると思える。
小さい頃、
よく男の子達にからかわれて、
泣いていた私を助けてくれたように。
でも
これじゃ私、ずる過ぎるよね。
「リョウ君、やっぱりもう一度
自分で言ってみるよ」
「ミカの気持ちは
分からなくもねーけど
今回ばかりは任せろ。」
う…
「…うん」
「お前にはもっと、
合ってる奴いるから」
…それって
「次朗君のこと
もっ回 思い出してみろよ」
■□■ 第9章 おわり ■□■
っていうか、おかしいって何よ。
そっちの方が変だよ。」
まるで次朗君が
私の運命の相手みたいな言い方…。
「…そっか」
「リョウ君、変だよ」
「…だよな、さて」
じゃあな、そろそろ行くよ。
お前、本当に気をつけろよ。
これから会う予定とか、あるのか?」
「週末まで、サッカー部の
遠征でいないから」
「じゃ帰って来たらって感じだな。
何か連絡あったらすぐ俺に言えな。」
「…え」
「心配してるっつったろ?
聞いた限りじゃ別れるのは
簡単じゃなさそうだしな。」
「…でも
こういうのって
私自身がきちんとすべき事で…」
…とは言え、自信はない。
ハッキリ言っても
どうにもならなかったし。
なんて言うか
一度捕まったらもう手遅れ
みたいなそんな感じ。
「自分じゃ
どうにも出来なかったんだろ?
一度でも強く別れたいって
思っちまったんなら
それが全てだろ。
頼れよ、俺はそうして欲しい。」
「うん… 実は
さっき電話で
今夜会えないかって言われて
…断ったんだけど…」
「あの先輩の事だからな…
来るかもな」
私が無理矢理押し切っちゃって
優司くんが了承した声を
聞いたわけじゃないのだ。
リョウ君が言うように
優司くんのことだから…
多分来る
「分かった
なんとかしといてやるよ」
「え」
「お前は何も心配するな」
え いやいやいや…
そういうわけにはいかないよ。
「代わりに、話つける。」
リョウ君の目は真剣で
きっと上手く言ってくれると思える。
小さい頃、
よく男の子達にからかわれて、
泣いていた私を助けてくれたように。
でも
これじゃ私、ずる過ぎるよね。
「リョウ君、やっぱりもう一度
自分で言ってみるよ」
「ミカの気持ちは
分からなくもねーけど
今回ばかりは任せろ。」
う…
「…うん」
「お前にはもっと、
合ってる奴いるから」
…それって
「次朗君のこと
もっ回 思い出してみろよ」
■□■ 第9章 おわり ■□■