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「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験

やっと映画が終わった。
あれから優司くんは
何もしてこなかった。



「出っか」

「うん。」

「なんかイマイチだったな
 アクションは凄かったけど
 話はアリがちだったし
 …悪かったな
 つまんなかったろ?」

「え、あ…私には
 難しかったかな…」

ドカーン バキューン

…あのシーンの後は
そればかりで
俳優さん凄いなぁ、とか
その位にしか思わなかった。

「おっ!おなかすかない?!」

思い出してまた恥ずかしくなり、
おかしな声になってしまった。

「減った、朝殆ど食ってねーし
 …また、なんか作ってくれる?」



「きっ…今日は
 どこかで食べたいなっ」

なるべく
家で二人きり というのは
…避けたい…

「警戒してんだ
 俺があんな事したから」

「…いや」

そうです。

「優司くんがいつも行ってるのって
 どんな所なの?」

「マ●クとか…ファミレスかな
 あと、ラーメンとか」

「あっ!ラーメン!!
 私も好きっ!」

「じゃあそうすっか
 …こっから近いから」

…はぁ…
なんとか
優司くんちに行かずに済んだ…。

…やっぱり

「どうした?」

付き合うってことは
…そういうこともするのかな…

「なんでもないっ…」

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