「再会」と呼べる「出会い」
第12章 イカ祭りの誘惑
「たっだいまぁ!
お姉ちゃん、今日何?」
丁度ご飯の準備が出来た頃、
妹が塾から帰って来た。
「今日は焼き魚と煮物。
お父さん呼んできて」
今日は
お母さんが買い置きしてくれてた
冷凍のホッケ干しを焼いて、
お麩とジャガイモの煮物を作った。
「お麩ジャガじゃん!
あたし、これ だぁい好きっ!」
「おー、今日はホッケかぁ。」
今、家にいるのは
お父さんと妹、私の三人だけ。
…だめだ。
一通り、食事の準備は出来たものの、
さっぱり食欲が湧かない。
…ザァー…
「洗い物なら
食事が終わってからでいいだろ?」
「うん、ちょっと
いっぱいになっちゃったから。
先に食べてて。」
「じゃ遠慮なく!
いっただっきまーすっ!
…お麩、おいっしぃ~!!」
自分じゃ食べる気になれなくても、
作った物を美味しそうに
食べて貰えるのは嬉しい。
「このホッケ、
脂がのってて美味いなぁ!
ミカも、あったかい内に食べなさい」
「はい …」
出来れば私の分も
食べちゃって欲しい。
「そう言えばお姉ちゃん、
今日も送って貰ったの?」
「え 今日は…
送って貰ってないよ。
昨日は本当、特別だったの。」
昨日、次朗君から
家まで送って貰った事は
お兄ちゃんの口からみんなに伝わった。
「そうなんだ。
次に来たら
家に上がってもらってよね」
物凄いイケメンと聞き
妹は次朗君に興味深々だ。
「後輩なんだって?部活の。」
昨日、出勤で家にいなかった
お父さんにまで伝わっている。
情報は、家族全員に共有されるのだ。
お姉ちゃん、今日何?」
丁度ご飯の準備が出来た頃、
妹が塾から帰って来た。
「今日は焼き魚と煮物。
お父さん呼んできて」
今日は
お母さんが買い置きしてくれてた
冷凍のホッケ干しを焼いて、
お麩とジャガイモの煮物を作った。
「お麩ジャガじゃん!
あたし、これ だぁい好きっ!」
「おー、今日はホッケかぁ。」
今、家にいるのは
お父さんと妹、私の三人だけ。
…だめだ。
一通り、食事の準備は出来たものの、
さっぱり食欲が湧かない。
…ザァー…
「洗い物なら
食事が終わってからでいいだろ?」
「うん、ちょっと
いっぱいになっちゃったから。
先に食べてて。」
「じゃ遠慮なく!
いっただっきまーすっ!
…お麩、おいっしぃ~!!」
自分じゃ食べる気になれなくても、
作った物を美味しそうに
食べて貰えるのは嬉しい。
「このホッケ、
脂がのってて美味いなぁ!
ミカも、あったかい内に食べなさい」
「はい …」
出来れば私の分も
食べちゃって欲しい。
「そう言えばお姉ちゃん、
今日も送って貰ったの?」
「え 今日は…
送って貰ってないよ。
昨日は本当、特別だったの。」
昨日、次朗君から
家まで送って貰った事は
お兄ちゃんの口からみんなに伝わった。
「そうなんだ。
次に来たら
家に上がってもらってよね」
物凄いイケメンと聞き
妹は次朗君に興味深々だ。
「後輩なんだって?部活の。」
昨日、出勤で家にいなかった
お父さんにまで伝わっている。
情報は、家族全員に共有されるのだ。