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「再会」と呼べる「出会い」

第13章 ごめんなさいじゃ足りない

「彼氏…って
 そっか そうだったわね
 
 ねぇミカ
 その人と上手くいってるの?」



優司君と付き合っている事
うちの家族はみんな、
あまり賛成じゃないみたい。

私が彼について
殆ど話さないから

っていうのも理由になってるかな。

けど話さなくても
それに会った事がなくても
次朗君の事は
家族みんながお気に入りだ。


「うん。
 サッカーで忙しくて。
 今日遠征から帰って来るんだ」

「そうなの
 ご飯は?」

「多分 いらないかな」

「あまり
 遅くならないで帰って来なさいね」

「はーい」


…相手が次朗君だったら
こんな風にはならないのかな






  

今日は 何してるんだろ…。




会いたいな







…って!
だぁかーらっ
駄目なんだってば!!




せめて優司君ときちんと別れなきゃ!

…今日会ったらもう一度 
別れて欲しいって言ってみよ




今度は本当に
好きな人がいるから。


*…*…*…*…*…*…*

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