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「再会」と呼べる「出会い」

第14章 最強の彼女

「おはよ…」 



「別れたって聞こえたんだけど
 ミカ もしかして優司先輩と…」

「振られちゃったの
 ホラ 私こんなんだし
 やっぱり優司くんとは
 釣り合わなかったんだよね」


「…」


エミの目が 何故かすわる。
なんで? …怖いよ



「ミカティには
 うちらがいるしっ!」

「そうだよ」


ヤマチャン、ミッチ
あったかいよぉ…ありがとう。


「そうそう
 ショックはショックだけど
 なんかスッキリした!」


私は無理矢理笑顔を作った。

全然、スッキリなんてしてませんが…



「ふーん」


エミの顔が まだ怖い。

なんで?
私 何か気に入らない事が言った?

“振られた”

んだから(嘘だけど)
納得するところじゃないの?



「ま しばらくは大人しくしてたら?
 すぐ次にいったりしたら
 アンタ 何されるか分かんないわよ」





え 




…優司くんに?

それとも…




私は卒業しても尚
優司くんを取り巻いている
女の子達の事を思い出した。





…そうだ




優司くんに
写真を送りつけたのが
誰だったのか 
まだハッキリしてなかった



ゾク…



誰かが 見てた ということだ。



私と次朗君が一緒にいるところを







「ミカティ 行こ!」

「う  うん!」







もし 学校内の誰かだったら…。

変な噂
広がったらどうしよう…。


エミが知ったら  




…。

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